2026-08 号 / 公開 2026-08-27
AI案件は増えている。ただし、価値は「生成」から「実装・統合・検証」へ移っている。
サービスマーケットプレイス各社の公表値と、MarketKernel の手動観測を突き合わせた第1号です。数値はすべて出典と母集団つきで示します。MarketKernel 自身の指数はまだ判定前で、この号には含みません。
供給は明らかに増えている
ココナラの AI 関連サービスの出品数は、2026年6月時点で前年同月の 284%(約2.8倍)。
対象と定義:ココナラスキルマーケットにおける AI 関連サービスの出品数。需要ではなく供給側の指標。
出典:株式会社ココナラ 公式ニュース(2026-07-03)(取得 2026-08-27)
同社は、購入者からの AI 相談の内容が「生成AIの基礎的な使い方」から「社内DXを牽引するAIコンサルタントを探したい」「AIを活用した新規サービスの企画・開発を任せたい」へ高度化していると説明している。
対象と定義:同社の定性的な説明。数値の裏づけは示されていない。
出典:株式会社ココナラ 公式ニュース(2026-07-03)(取得 2026-08-27)
報酬は AI を明示する案件に寄っている
Upwork では、AI を既存の職務に適用するスキルの需要が前年比 +109%。内訳は AI 動画の生成・編集 +329%、AI 統合 +178%、AI のデータ注釈・ラベリング +154%、AI チャットボット開発 +71%。
対象と定義:Upwork マーケットプレイスにおける需要の前年比。コーディング・クリエイティブ・マーケティング・カスタマーサポートなど、自動化の影響を受けやすいとされる分野でも需要は堅調と同社は説明している。
出典:Upwork «In-Demand Skills 2026»(投資家向けニュースリリース)(取得 2026-08-27)
同社の Human+Agent Productivity Index では、人が関与した場合の案件完了率が、AI エージェント単独に対して最大 +70%。
対象と定義:実際に完了した300件超の案件が対象。ただし対象は意図的に単純・低難度の案件で、同社の総取扱高の6%未満に相当する区分。案件数の増減を示す指標ではない。
出典:Upwork «Human+Agent Productivity Index»(取得 2026-08-27)
この号の位置づけ
公開価格帯には国内外で大きな差が見られるが、業務範囲が異なるため「同じスキルの価格差」とは言えない。直接比較には制約がある。
対象と定義:たとえばコードレビューと MLOps ガバナンスでは、含まれる作業も責任範囲も異なる。
以上はすべて、各社が公表した断面と外部調査であって、同じ物差しで並べたものではない。MarketKernel はこの断面を、同じ基準の時系列に置き換えるために観測している。
対象と定義:自社の指数は観測30日から順次公開する。